2025年12月23日火曜日

LSK8 Design Vol.3 / Pt.4 ―夏色グラフィックが走り出す瞬間―

 前回のPt.3では、デッキに空いていた“謎の穴”をエポキシ樹脂でしっかり埋め、さらに両面をサンダーで滑らかになるまで整えました。


そしていよいよ今回から、デザイン工程の本番へ突入します。

実は今回、キャラクターを使わずテキスタイルのような“ファブリックパターン案”も候補にありました。しかしデッキを前にして「縦方向の空間をもっと大胆に活かしたい」という感覚が強まり、最終的に直線的なバックグラウンド × バーチカル構成のキャラクターデザインという、よりダイナミックな方向を選択しました。

まずはAdobe Illustratorでフラットデザインを構築し、原寸大プリントで実物とのバランスを確認します。画面上では整って見えても、実際のデッキに重ねると“間の取り方”や“密度感”が意外と変わるので、この工程は視覚的な最終確認として欠かせません。

続いて、背景とキャラクターの型紙をそれぞれプリントアウトし、まずはバックグラウンドの直線パターンをデッキへトレースダウン。
描画にはアクリルガッシュを使い、ドライブラシ(擦れ表現)で質感を与えました。

背景が入った段階でも、どこか夏の空気をまとったような軽やかさが加わり、デッキの印象が大きく変わりました。キャラクターが入ったときにどう見えるのか、個人的にも仕上がりが楽しみです。

■アクリル絵の具とアクリルガッシュのちがい

ここで使っているアクリルガッシュについて、少しだけ補足しておきます。
同じ“アクリル”という名前がついていても、実はアクリル絵の具とアクリルガッシュでは性質がかなり異なります

  • アクリル絵の具
    顔料の含有率が低く、透明水彩のように下の色を透かす性質があります。乾燥するとアクリル成分だけが残り、ボンドが固まったときのようなしなやかな塗膜になるため、剥がれにくいのが特徴です。

  • アクリルガッシュ
    顔料が多く、不透明水彩や顔彩のように“隠蔽力が強い”タイプ。発色が良く、平面デザインをするときに頼りになる質感です。ただし、顔料の割合が高いぶん乾燥後の結びつきが弱く、極度な乾燥ではひび割れが起きることもあります。

どちらにも匂いがほとんどないというメリットはあるものの、FRP(繊維強化プラスチック)と相性が良いとはいえず、強度の面では弱さが残るのも事実です。

スケートボードの表面は、ライディングのひねりやテンションが常に加わるため、一般的にはアクリルガッシュはあまり向いていません。それでも今回あえてアクリルガッシュを使用しているのは、
「アクリルガッシュでも安定した塗膜を作る方法」を今後紹介したいと思っているためで、今回はその前段階の“背景描き”で作業を区切っています。

次回はいよいよ、メインとなるキャラクターパートをアクリルガッシュで描いていきます。背景との重なりがどんな雰囲気を生むのか、引き続きご覧いただけると嬉しいです。

2025年12月12日金曜日

LSK8 Design Vol.3 / Pt.3:前回の修復で満足できなかった…? ついにフルレストア計画始動!

 前回のPt2では、エポキシ樹脂で穴を埋め、C砂でデッキテープの破損部分を修復しました。



一見きれいに仕上がったように見えますが、毎日眺めていると、どうしても修復した箇所が気になるんです…。


「やっぱりフルレストアしよう!」
そう決意した瞬間から、作業は一気に本格化。まずはすべてのパーツを分解し、板だけの状態に戻します。
せっかく直したデッキテープも、ほんのわずかな凹凸が気になるので、ここは思い切って張り替え決定。

さらに、板の欠けや微妙な段差もエポキシ樹脂でしっかり補修。



今回はここまでですが、次のステップはグラフィックの再生
「どんなデザインにしよう?」と考えながらドローイングする時間は、まさに至福のひととき。
次回は、描き込みの様子や仕上がりをたっぷりお見せしますのでお楽しみに!

LSK8 Design Vol.3 / Pt.2:気になる“謎の穴”を徹底リペア!

 前回のPt.1では「仕上げにカッティングシートでグラフィックを入れて…」と考えていたのですが、完成した板を毎日眺めているうちに、どうしても視線が止まる場所がありました。

それは――小さな穴。いや、正確には“何かを取り付けていた痕跡”のような穴です。おそらく、以前のオーナーがデッキフックを付けていたのでしょう。

この穴がどうにも気になる!せっかくリメイクするなら、ここもきれいに整えたい。ということで、急遽リペア作業に突入しました。

まずはエポキシ樹脂を使って穴をしっかり埋め、さらにすり減ってしまったテール部分を“モリモリ”に盛り付けて補強。ここで形状をしっかり整えるのがポイントです。


硬化後はサンダーで丁寧に研磨。凹凸がなくなるまで平滑に仕上げることで、見た目も手触りも新品同様に近づけます。削る音と手に伝わる振動が、なんとも心地よい瞬間。


最後に、デッキテープの穴をC砂とボンドで補修。これで目立たなくなり、全体のバランスも整いました。


こうして、オリジナルの形状にかなり近づいた板が完成!
「ただ直す」だけじゃなく、愛着を深める作業になったのが今回の面白いところ。次回は、いよいよグラフィックの仕上げに入ります。お楽しみに!

LSK8 Design Vol.2 / Pt.5:ハンドペイントで仕上げる、こだわりのロングスケートボード

まずはここから

ついにこの瞬間がやってきました!板そのものの施工を終え、いよいよグラフィックを描く段階です。Vol.1では水性プリンタインクを使いましたが、今回はアクリル絵の具で本格的に挑戦します。なぜアクリルなのか?それは、より鮮やかで耐久性のある仕上がりを目指したかったからです。


バックグラフィックの制作


まずはバックの曲線グラフィックから。通常ならマスキング+エアブラシやシルク印刷で仕上げるところですが、今回は全てハンドペイント。理由はシンプル――このボードを「作品」として仕上げたいからです。

アクリル絵具やアクリルガッシュを使う際、私がよく使うのはドライブラシ技法。今回もそのテクニックを活かし、質感にこだわりました。


キャラクター作画と文字入れ


バックが完成したら、次はキャラクター。テーマは「ロングスケートボードを持った女性」。透過させたくない部分にはアクリルガッシュを併用し、しっかりと発色させます。


裏面の仕上げは白文字のロゴ。ここもアクリルガッシュでクッキリと。


表面のロゴデザイン


表面はサーフブランド風のロゴデザインに挑戦。着彩前にバーニングペンで墨入れし、アクリル絵具を少し薄めて塗布。木目を活かしながら、爽やかな雰囲気を演出しました。


ニス塗布で仕上げる光沢感

※床用ニスはコレを使用しましたが、その隣にある小瓶はVol.1で使用した水性プリンタインクで、今回は使用していません。

両面のグラフィックが完成したら、いよいよニス塗布。今回は床用ニスでテカテカ仕上げに。乾きが速く透明度が高いのが魅力ですが、一度に厚塗りできないので、スポンジ刷毛で根気よく積層します。


裏面は8層、表面は6層。光沢が出てくるのは4層目あたりから。仕上がりを見ていると、達成感がじわじわ湧いてきます。


デッキテープと細部のこだわり



24時間以上乾燥させたら、仕上げのデッキテープ貼り。今回は半透明タイプを選びましたが、これが難しい!そのまま貼るとエアが入るので、霧吹き+ローラーで丁寧に仕上げます。


さらに、ロゴと中央ラインはテープを貼らず木目を楽しめるデザインに。ウィールとブッシュはトランスルーセント・グリーンで統一し、ブロックはフロントをグリーン、リアをネイビーに。細部までこだわり抜きました。



完成!そして次の挑戦へ

南国のロコブランドをイメージしたハンドメイド感、しっかり出せたと思います。これで2本目が完成!次はSector9のアーチベンドボードのモデファイに挑戦します。今回はFRP層があるので、仕上げはエポキシレジン。どんな質感になるのか、今から楽しみです。



2025年12月5日金曜日

KillerLoopアーチベンドボードのファーストインプレッションとOsmo360撮影テスト

12月に入ったというのに、まだ雪が降らない北海道。寒さは増してきていますが、スノーボードの話題はもう少し先。今回は、新たに手に入れた KillerLoopアーチベンドボードのレビューと、購入したばかりの Osmo360カメラのテスト撮影についてお届けします。

第一印象:期待と現実

まずは、どんな板なのか?
アーチベンドの板で、何と言ってもKillerLoopの板!
期待大で駐車場から自宅まで、さっそく乗ってみましたが…

…うっつ、正直、乗りにくい!
  • ウィールが全然回らない:すぐに止まってしまう。
  • アーチベンドなのに反発がほぼゼロ:板が硬すぎる。
  • 形状的にはスタンス広めでグイグイ回る系のはずなのに、全然曲がらない

最初のテコ入れ

この乗りにくさを改善するため、まずは簡単な調整をしてみました。
  • ベアリング交換:以前使っていたものを流用。オリジナルよりは多少回る程度。
  • ブッシュ調整:硬化していたので、キングピンのナットを緩める程度。
ここで状態を改めて確認すると…
  • トラックはアルミの白錆が出ていて、クリアコートは完全に腐食
  • グラフィックはKillerLoopらしいフレアデザインで、デッキテープもきれいなカット。ただし古い板なので傷みが目立つ。
  • テールはやはりかなり削れている。

…と言うことで裏面は完全にピーリングして新しいグラフィックを施す事にしました
。 
一方の表面はデッキテープが比較的きれいなので、オリジナルをそのまま残すことにしようと思います。エポキシでテールは充填出来るとは思うのですが、場合によっては削って形状変更もいいのかもしれません。

週末テストライド

週末にはいつもの坂で試乗。
イメージではグイグイ曲って楽しむ予定だったのですが…


全然走らない!曲がらない!

乗り方を変えてみたり、少し漕いで勢いをつけてみましたが、ぜんぜん楽しくない。
こりゃぁ、モディファイプランを考える必要性が有りますねぇ

モディファイプラン

  • Wキングピンのトラックに換装
  • ベアリングを新しいABEC11に交換
  • 裏面のグラフィックは完全オリジナルにリペイント
  • ウィールも70x51に交換かなぁ

Osmo360の撮影テスト


今回もう一つの目的は、購入したばかりの
Osmo360のテスト撮影。360度カメラは初めてなので、モードや操作に慣れるためにいろいろ試しました。
結果として、LSK8やスノーボード撮影にはセルフィーモードよりも360°モードが良さそう。ただ、画質の美しさで言えば、やはり OsmoActionの方が上のような気がします
…ということは、スノーボード撮影時は 2台体制になるのだろうか???





LSK8 Design Vol.3 / Pt.4 ―夏色グラフィックが走り出す瞬間―

  前回のPt.3では、デッキに空いていた“謎の穴”をエポキシ樹脂でしっかり埋め、さらに両面をサンダーで滑らかになるまで整えました。 そしていよいよ今回から、デザイン工程の本番へ突入します。 実は今回、キャラクターを使わずテキスタイルのような“ファブリックパターン案”も候補にあり...