前回の Pt.4 では、アクリルガッシュでベースグラフィックを描きました。
今回はいよいよメイングラフィックの工程に入ります。
画材は同じくアクリルガッシュ。
……なのですが、ここで痛恨のミス。
描くことに夢中になりすぎて、作業途中の写真をすっかり撮り忘れました。
■ レジン&ウレタンの相性チェック
本題に入る前に、ちょっとした実験を挟みます。
今回のボードは FRPサンドイッチ構造。つまり表面はレジン層。
前回使ったウレタンニスは木材とは相性が良いのですが、レジン相手だとどうしても不安が残ります。
そこで、プラダンにガッシュを塗り、その上から ウレタンニス と 2液透明レジン を試し塗りしてみました。
結果として、レジンは強度・密着ともに優秀。
しかし、どうしてもレジン特有の表面の凹凸が目立ってしまいます。
そこで今回は、薄く数層のレジンを塗布 → サンディングで平滑化 → 最終的にウレタン仕上げという方法を採用。
使ったのは SANAAA の2液透明エポキシ。安価で透明度が高く、扱いやすいのが魅力です。
■ グラフィックに“経年の味”を加える
描いたばかりのグラフィックは、どうしても新しすぎてボード本体との“年式差”が気になります。
そこで、ジーンズのダメージ加工よろしく、サンドペーパーでわざと擦れを与えて馴染ませます。
続いて、2液透明レジンを薄く塗布。
ただ、やはり凹凸は出るので、レジン→研磨→レジン→研磨…を何度か繰り返し、層がある程度厚くなったら全体を平滑に整えます。
(今思えば、ガラスシートを貼ってFRPにしちゃうのもアリだったかもしれません。ただし重くなるのは嫌なんですよね…)
仕上げにウレタン塗装を3回ほど重ね、24時間乾燥後に #1200 で艶消し。
ほんのひと手間ですが、このマット感で一気に“自然な経年感”が出ます。
■ デッキテープ貼り&パーツ再生
ここからは仕上げ工程です。
まずはデッキテープ。
今回はあえて ブラック無地 に。
オリジナルは Sector9 ロゴ入りですが、ちょうど足が乗る位置なので潔く黒に統一しました。
前回の透明テープよりも貼りやすく、水張りで気泡もゼロ。
続いて、トラックとウィールの清掃。
今回はオリジナルを再利用するため、しっかり磨きこみます。
トラックは歯磨き粉でポリッシュし、白錆はワイヤーブラシで除去。
ウィールは外側のグラフィックを残したいので、ウレタン塗装でコーティング。
すべてのパーツを組み上げて——
ついに完成!
■ 今回のレストアでの気づき
初めてのベンドボードのレストアでしたが、学びが多い回でした。
ガラスシートでFRP化する案も頭をよぎったものの、重量や厚みのことを考えると悩ましいところ。
ラッカー塗装も魅力ですが、あの刺激臭が難点。
現状の制作環境では、水性塗料をどう工夫するかが課題になりそうです。
そして…すでに次の板が到着済み。
次は KillerLoop のベンドボード をレストアします。
どうぞお楽しみに!







