少し前には水筆という商品が売られていませんでした。
なので、市販されている筆ペンのカードリッチを空にして水をいれて使っていた記憶があります。
どうやら書道愛好家や絵手紙をやっている方にはポピュラーな方法だったようです。
私は今まで数本の筆ペンを使っているのですが、現在でも使っているのは3本ほどです。
ここではその3本を紹介します。
[ぺんてる / 青墨ぺんてる筆]
何度か紹介したことがあるかとは思いますが、市販されている筆ペンはほとんど試してみましたが、このグレーが一番きれいです。そして重ねるごとに色が濃くなるので、まるで鉛筆デッサンのようにこの一本でグレースケールを作ることができるんです。使いやすさがいろいろなユーザーにうけているようで、最近は比較的入手が容易になりました。カートリッジの価格も少し下がったので、利用者が多くなったのだと思います。
▲見た目や塗ってすぐには普通の墨のように感じますが、すぐに乾いてグレーになります。
[uni / 筆POSCA くろ]
筆ペンの機能としてはあまり良くない部類に入るのですが、画材としては非常に優れています。というのも、もともとPOSCAのインクはドロッとした顔料です。これがとても美しい黒を発色するのです。筆先は他の筆ペンと違いとても毛足が長くやわらかくできています。言い換えるとコシが全く無いのです。筆ペンとして文字を書こうと思うととても書きにくく使えない1本なのですが、あまり多くインクを出さないで筆先が少しボサついている状態で筆のハラを横に滑らせると、とてもステキな幅の広いカスレを描くことができます。このカスレ具合は他の筆ペンでは絶対にうまくいかないステキなカスレを作れます。
ただし、POSCAはカリフォルニアで使用するのがとても難しいです。
というのも異常な乾燥によりドロッとしたインクがすぐに乾燥して固まってしまうんです。なので、カリフォルニアで使用するときには筆先を湿らせるために、普通の水筆で水を補給しながら使う必要があります。
▲ベタっとした黒を出せて裏写りしない筆ペンが出たら欲しいのですが・・・
[ぺんてる / 修正筆]
昔ながらのビンに入った筆タイプの修正液をペンタイプにした商品がこの修正筆です。比較的隠ぺい力が強いのですが、細かな作業は苦手です。私はこの修正筆を水彩やスケッチなどのハイライトに使っています。POSCA同様にドロッとしたインクでボサッとした筆先がいい感じのカスレを出します。水面を描くときなどにとても便利です。
▲水性タイプもありますが、私はドロッとした油性の方が好きです。
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