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【ツール】チルビー キットパス きっず(溶かしてみる篇)

先日はクレヨンとして使ってみましたが、今回はその第2弾で溶かして使ってることにしました。
チルビー キットパス きっずはかなり軟らかいので、キャンバスボードにちょっと一工夫して描いてみることにします。


まずは、キャンバスボードにジェッソをたっぷりと塗ります。ジェッソは画材店で手に入る、キャンバスなどに描くときには一般的に使われる下地剤です。


用意したものが、普通のフォークです。金属でも、プラスチックでも、木製でもかまいません。先が3つから5つぐらいのものがいいです。


フォークでジェッソに模様をつけます。コツとしては、ジェッソは20分ほどで表面が乾いてしまうので、その前に模様をつけることです。また、ある程度規則的に付けた方が仕上がりがキレイです。


ジェッソが乾いたら、黄色のチルビー キットパス きっずを塗って、水をたっぷりつけた筆でクレヨンを溶かします。
このときに激しく擦ると泡が出るのでやさしくね!


もしも泡立ってもご心配なく!ドライヤーを当てながら筆でやさしく撫でると泡はきれいになくなります。
ただし、擦りすぎると黄色の色が無くなってしまうのでやさしくね!


青を塗りこみます。このときに前面に塗りこまずに端に塗りこみます。完全に塗りつぶす必要は無いので、結構ラフに塗っても大丈夫です。


水をつけた筆で青を溶かしてドライヤーで乾燥させるとこんな感じになりました。ちょっと深みが出ましたね。


もう少し深みを付けたいので、こんどは茶色と黒を端に塗りこみます。あまり黒を塗り過ぎないように注意しましょう。


水を付けた筆で茶色と黒を溶かして、ドライヤーで乾かしたあとは、少し水を湿らせたキッチンペーパーでやさしく擦ります。少し青や黄色が見える程度がいい感じ!


これで背景が完成しました。ちょっと重厚感が出ていい感じだと思いませんか?


それではメインの描画です。まずは肌色で大まかに描きます。多少はみ出しても歪でも気にしない、気にしない!


それぞれの部位に色を入れてゆきます。最初は擦ると色が載りますが、だんだん載りにくくなってきますので、どちらかと言うと色を置いてゆくような感覚で付けます。


各部位の色付けが終わったら、小皿に茶色を塗ります。そんなに前面でなくてもいいのですが、直径3~4センチぐらいを塗りこむといいと思います。


ちょっと多目の水を加えてチルビー キットパス きっずを溶かします。このときにあまり急いで溶かすと泡立ってしまうので、ゆっくりと溶かしましょう。


溶かした茶色をゆっくりと絵に塗ります。あまり擦りすぎるとせっかく描いた絵が消えてしまうので、やさしく塗りましょう!すると絵に深みが出てきます!!


再度描いた絵を見渡してみて、ちょっと直したいところがあれば、ペインティングナイフでチルビー キットパス きっずをそぎ落として新たに色を付けましょう。ペインティングナイフが無ければスプーンやテーブルナイフでもOKです。


なんとなく締りが無いなぁ・・・と感じたらメインで描いたところの周辺を暗くします。すると絵全体に締りが出てきてステキに見えます。また、チルビー キットパス きっずは水を付けて擦ると簡単にいろが落ちます。その特性を利用すると、さきほど背景で暗くした部分も後で簡単に明るくすることができます。要するに何度でもやり直しができると言うわけですね。


すべて描き終えたらクリアラッカーで表面をコーティングします。一度に厚くスプレーぜずに3回ぐらいに分けてスプレーすることが大切です!そして、雨の日には作業をしない!雨の日にスプレーするとクリアコートが曇ります!
あ、でも北海道以外は湿度があるから、いつも一緒かなぁ・・・


ラッカーの作業が終わるとこのような光沢が出ます。あ、そうそう、前回は紙だったのでつや消しのラッカースプレーを使用しましたが、今回はキャンバスなので仕上がりが油絵っぽい感じになると面白いなぁと思ったので、つやアリのラッカースプレーをチョイスしました。


それで、完成した絵がこれです。
こうするとクレヨンで描いた感じがしないでしょ?キャンバスに描いているので凹凸もあり、表面のつや処理で高級感も出てきます。最後のコーティングをすることで描いた絵がベタついたり消えたりしないので、額装しなくても表面を触っても全く問題ありません。

ということで、今回のレポートは以上ですが、チルビー キットパス きっずはまだまだいろいろな使い方ができそうです。また何か面白い使い方を思いついたらレポートしますね。

 

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