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【ツール】チルビー キットパス きっず


先日ビジネスグローバリーフェアという文房具や事務用品の見本市に行ってきました。会場には本当に多くの魅力的な新製品が置かれていましたが、その中でも日本理化学工業株式会社キットパスきっずのコーナーはとても興味深く商品を見せていただきました。"水で溶かせるクレヨン"と言ってしまえば、カランダッシュが有名で人気ですが、腰の強いクレヨンが好きならばゼッタイにカランダッシュをお勧めします。


今回インプレッションするこの、子供が使いやすいように工夫されたクレヨンなのですが、使ってみると今まで使っていた水溶性のクレヨンよりもかなりやわらかく作られています。
私たちは紙に描くことがほとんどなのですが、クレヨンの場合、塗り重ねることができるかどうかはかなり大きなポイントになります。通常は塗り重ねるために荒めの水彩紙を用意したり、色変えをするたびにフィクサチーフなどで色を押さえて次の色を塗り重ねるのが発色を良くする方法の一つでもあります。


キットパスきっずは他社の製品よりも簡単に塗り重ねできることに気がつきました。
まずはスケッチブックに描いてみました。マスキングテープでエリアを決めて塗りこんでみます。
ただし、この時点では筆ペンで線を描いてからキットパスきっずで色塗りをしてみました。
そこで気がついたこと・・・黒の上で映える!


ということで、今度は黒い紙、しかも普通のコピー用紙ぐらいの薄い黒い紙です。
まずは白で簡単なアタリを描きます。


そして描いたのがこのような感じです。やわらかさを生かして、普通の紙のあまり凹凸が無い紙でもほんの少しの力でスイスイ描けました。


20分ぐらいで描きました。あとから絵柄を変えたり、加えたりするときには、ペインティングナイフで塗ったクレヨンを削ぎとって新しい絵柄も描けるので、描いている途中でホットドッグを持たせてみました。


クレヨンの最大の弱点として描いた後に汚くなる・・・というのが困りモノです。
そんなときには、ラッカースプレーのつや消しです。
1度に厚く塗ると白濁したり泡立ちを起こしてしまうことがあるので、3度ぐらいに分けて塗布します。
1度塗ってパタパタと風を送ってやるとすぐに気化するので、すぐに3度塗れます。
こうすることによって、ラッカーが乾燥するとクレヨンはすっかりコーティングされてベタつきがなくなります。
クレヨンやパステル専用のコート剤も売られていますが、いろいろ試した結果、これが一番塗幕も厚くいい感じです。吸水性の高い紙を使うときには、光沢ありのラッカースプレーを使うと給水を遮断するクレヨンで描かれている部分のみ美しい光沢仕上げになります。

今回は水溶性クレヨンを溶かさずに使ってみましたので、次回は水溶性の部分をレポートしようと思います。
それではまた!

 

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