鉛筆、紙をレポートしましたので、今回はシャープナー(鉛筆削り)をレポートしてみます。
まずは我が家で最も古いであろうシャープナーはこれです。
▲ナショナル製 「電気えんぴつケズリ」 KP-50
今でも使っています。ものすごい音ですが、何も問題なく使えます。
この頃の電化製品ってすごい!
一方こちらはローテクです。
▲ステッドラー製 「真鍮削り出しシャープナー」 品番不明
現在はどうやら販売されていないようですが、替え刃は現在の携帯用シャープナーと規格が合いそうです。これも20年ぐらい前に買ったんだと思います。
なぜ真っ先にこの2つをレポートしたかと言うと・・・
シャープナーには大きく2つの削り角度があるようです。
▲この二つの違いがとても重要だったりします。
23度のタイプは手動や携帯用のシャープナーに多く、この角度で最適な芯はやわらかく崩れやすい芯の場合に威力を発揮します。主にパステルペンシルやコンテペンシルなどに適しています。しかしながら替え刃の切れ味は長続きしないので、まめに交換しなければ、鉛筆の木部がギザギザボロボロになってしまいがちですので気をつける必要があります。
15度のタイプは手回しや電動のシャープナーに多い角度です。回転刃で削るタイプはほとんどがこの角度です。固めの芯や細めの鉛筆には最適です。
私はこの角度が好きなので、どの鉛筆も全てこの角度にします。
理由はこの方が長く細く使えるからです。また自分の描く線が使っている鉛筆で見えなくなりにくい点も好きな理由の一つです。
もちろんパステルペンシルは崩れやすくなってしまいますが、「気にしない」という万能の解決法で使っています。
学校などでよく使われているタイプがこのようなバケツタイプです。
▲ステッドラー製
数年前のタイプです。ちょうどiMACがカラフルな色で発売された頃のモデル?
私の講義している学校で教材として使われていたものです。私のデスクに置いてあります。
切れ味はイマイチですが、学生が卒業する時に使っていたものをプレゼントしてくれたので持っています。
23度の手動回転シャープナーの変形??
▲ロボット型のシャープナー(製造元販売元不明)
鉛筆がロボットの内部にあるゼンマイのネジがわりになり、鉛筆を削った後はロボットが歩き出します。でもちゃんと削るにはかなりコツがいります。
▲Worldwide Co製 「Pencil Pup」
犬クンのしっぽを回すと耳をパタパタしながらクチに差し込んだ鉛筆が削れます。
4つの足には吸盤が付いていてちゃんと机で踏んばってくれます。切れ味は通常の携帯シャープナーと同じです。
一方15度の手動器のご紹介。
私はX-ACTOの刃物製品(カッターなど)のファンで、立体制作のためのナイフはほとんどがX-ACTO社製です。
このX-ACTO社はシャープナー製造の老舗であった旧BOSTON(HUNT社)のデザインを継承してシャープナーを製造販売しているようです。
▲事務所で数年使っているクラシックタイプ。BOSTON KS SharpenerこれはBOSTONのロゴ入りでかなりのお気に入りです。前面に鉛筆の太さのガイドプレートを装備していて、建築現場で使う太い鉛筆や角型や三角型鉛筆にも対応できます。(目玉シール貼ってしまいました。ははは。)
ストッパーが付いていないので気を抜いてハンドルを回しているとどんどん鉛筆が短くなります。1回転で削れる度合いが多いので、だいたいいつも1回転でOKです。
足は無く、直接ネジ止めする男らしい仕様です。日本で買うと7000円ぐらいするようです!!(私はアメリカで15ドルだったと思います)
少し重めの削る感触がたまりません。
▲こちらは自宅で使っているクラシックタイプ。X-ACTO 1072。
バキュームが付いているので机の上でピッタリと貼りついて鉛筆を快適に削れます。なんとなくクラシック機関車っぽくてこちらもお気に入りです。
BOSTONのKSよりも少し軽い削り感覚ですが、やはり限りなく削れるノンストッパーなヤツです。
▲こちらはオフィスの自分のデスクで使っている廉価版のクラシックタイプ。
X-ACTO Colors。偶然にロサンゼルスの99セントショップ(日本で言う100円ショップ)で発見!
4個買ってきたうちの1つを自分用にしました。他の店では6~8ドルでした。
が、インターネットで調べたら日本では3500円!! なぜ???
先に紹介した2つもモデルとは違い廉価版ですのでガイドプレートはありません。
構造はプラスチックですが回転刃は他のモデルと何も変わりません。
もっと買ってくれば良かったかなぁ・・・。
そしてここからは特殊タイプをご紹介。
▲メーカーはわかりません。Los AngelesのHOME DEPOTのワゴンにあったのでつい買ってしまいました。1ドルです。
この独特な形状の穴が特徴です。そしてこの穴の周りは回転します。
▲刃が反っています。とても切れ味が良いです。
▲このようなコンテ鉛筆を削るための専用シャープナーだったんです。刃の反りは素晴しく良い角度で、コンテ鉛筆が程よく尖り、使いやすくなります。
そして、お次はこちら。
▲私は良く8Bのホルダー鉛筆を使います。そのために専用シャープナーが必要なんです。
▲こちらは手動回転のバケツタイプ。ステッドラー社製。穴に少し芯を伸ばしたホルダーを入れ、そのまま回転させると芯が尖る仕組みです。ちなみに、本来はロゴがある部分には#1200のサンドペーパーを貼り付けています。尖りすぎた時はここで少しマイルドにします。また、芯の削り粉を取るためのパフを付ける穴にはタバコのフィルターを指しています。ジャストサイズですよ。
▲こちらは携帯用のホルダー芯研器。ファバーカステル社製。小指の先ほどしかないので紐をつけてキーホルダーにしています。スケッチクロールなどで外出した時には非常に重宝します。日本ではステッドラー製で同じようなものが売られています。
・・・というのが現在私が使っているシャープナーたちです。
考えてみると、私の行く先々に専用シャープナーを置いてあることになります。ははは。あとは15度の携帯シャープナーをどこかで見つけなければ・・・。やはり構造的に難しいのかなぁ・・・・。
今度はケシゴム編でもやろうかなぁ・・・。
1回しか使っていない私がダメ出しした?!ケシゴムが山のようにあります。
撮影するのも大変かなぁ・・・60種類ぐらいあると思うんですが・・・・。
[コメントを書く]