まずはここから
ついにこの瞬間がやってきました!板そのものの施工を終え、いよいよグラフィックを描く段階です。Vol.1では水性プリンタインクを使いましたが、今回はアクリル絵の具で本格的に挑戦します。なぜアクリルなのか?それは、より鮮やかで耐久性のある仕上がりを目指したかったからです。
バックグラフィックの制作
まずはバックの曲線グラフィックから。通常ならマスキング+エアブラシやシルク印刷で仕上げるところですが、今回は全てハンドペイント。理由はシンプル――このボードを「作品」として仕上げたいからです。
アクリル絵具やアクリルガッシュを使う際、私がよく使うのはドライブラシ技法。今回もそのテクニックを活かし、質感にこだわりました。
キャラクター作画と文字入れ
バックが完成したら、次はキャラクター。テーマは「ロングスケートボードを持った女性」。透過させたくない部分にはアクリルガッシュを併用し、しっかりと発色させます。
裏面の仕上げは白文字のロゴ。ここもアクリルガッシュでクッキリと。
表面のロゴデザイン
表面はサーフブランド風のロゴデザインに挑戦。着彩前にバーニングペンで墨入れし、アクリル絵具を少し薄めて塗布。木目を活かしながら、爽やかな雰囲気を演出しました。
ニス塗布で仕上げる光沢感
※床用ニスはコレを使用しましたが、その隣にある小瓶はVol.1で使用した水性プリンタインクで、今回は使用していません。
両面のグラフィックが完成したら、いよいよニス塗布。今回は床用ニスでテカテカ仕上げに。乾きが速く透明度が高いのが魅力ですが、一度に厚塗りできないので、スポンジ刷毛で根気よく積層します。
裏面は8層、表面は6層。光沢が出てくるのは4層目あたりから。仕上がりを見ていると、達成感がじわじわ湧いてきます。
デッキテープと細部のこだわり
24時間以上乾燥させたら、仕上げのデッキテープ貼り。今回は半透明タイプを選びましたが、これが難しい!そのまま貼るとエアが入るので、霧吹き+ローラーで丁寧に仕上げます。
さらに、ロゴと中央ラインはテープを貼らず木目を楽しめるデザインに。ウィールとブッシュはトランスルーセント・グリーンで統一し、ブロックはフロントをグリーン、リアをネイビーに。細部までこだわり抜きました。
完成!そして次の挑戦へ
南国のロコブランドをイメージしたハンドメイド感、しっかり出せたと思います。これで2本目が完成!次はSector9のアーチベンドボードのモデファイに挑戦します。今回はFRP層があるので、仕上げはエポキシレジン。どんな質感になるのか、今から楽しみです。


