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2009イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展

東京 板橋区立美術館で開催中の2009イタリア・ボローニャ国際絵本原画展へ行ってきました。


さまざまな手法を用いたイラストレーションが所狭しと展示されていました。
会場内は撮影禁止ですので、気に入ったり参考になる表現の作品をスケッチすることにしました。


海外の美術館でこの手の作品展を開催していると必ずスケッチしている人々に出会うのですが、やはり日本では写真撮影できないのとスケッチも禁止されていると思い込んでいる方が多いようです。
何よりも人前でスケッチするのがはずかしいという方が多いらしく、とてももったいないなぁと常に思っています。

この絵本展はコンペ形式でピックアップされた作品が展示されます。
もちろん日本出身の方々も多数参加しピックアップされています。
あくまでも個人的な感想ですが、イラストレーションそのもののカテゴリー的には東ヨーロッパの少し古い雰囲気を感じさせるイラストレーションで、どちらかというとフリードローイング的な作品が日本人の作品のようです。



たしかに現在マーケットで流通していてマスコミ的にもそのような雰囲気の作品はクローズアップされているので人気もあります。ただ、他の国や地域の方々の作品と比較をしたときにオリジナリティという面で少し物足りなさを感じました。もちろんピックアップした方々がこのような作品群を好きであるからピックアップされたわけですし、何も問題は無いのですが、個人的には日本の絵本として日本的な要素や画風がもっと入っていてもいいような気がしたのです。

また、日本というくくりではなく全体として見た時に、イラストレーションそのものよりも手法に重きを置いているような感じも受けました。絵本の要素としていろいろな手法で制作されているというのも重要なことだとは思いますが、手法に頼ってしまい、イラストレーションそのもの面白さをもっと見たいなぁという気持ちになってしまったのは残念です。

※あくまでも個人的な感想であって、展覧会そのものの素晴しさに変わりはありません。また入選され展示されている方々には敬意を払い、心よりお祝いを申し上げます。


板橋区立美術館へ行く途中の住宅街を歩いているとちょっと昔懐かしい風景を見つけたのでスケッチしてみました。東京でもこのような風景を見ることができるんですねぇ。



 

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