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【ツール】キットパス・ブロック

以前、チルビーキットパスきっずのレポートをしました。その後、いろいろな方からお問い合わせをいただき、クレヨンでのドローイングに興味をもたれている方が多いんだなぁ・・・と実感しました。
また、前回のレポートをきっかけに、キットパスの製造メーカーである日本理化学工業株式会社の方とお話をさせていただく機会があり、ユーザーとして使いやすさなどのご提案を幾つかさせていただきました。とても熱心にお話を聴いていただきましたので、本当にモノづくりに正直な製造メーカーなんだなぁ・・・と感心とともに作り手はこうであるべき、とあらためて勉強させていただいたような気もします。

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そして、今回はそのキットパスシリーズの中でも一番無骨なブロックをレポートします。
8色しかないこの無骨な四角いブロックは、ヨーロッパの知育玩具メーカーではよく見られるマッチ箱ほどの大きさのクレヨンです。

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巻紙はチルビーキットパスきっずと同じ銀色の紙を採用されています。他社メーカーとの違いは、巻紙の角の1つが5ミリほどのはみ出しを持っているところです。これは、最初箱を開いたときには違和感がありましたが、使ってみると、このはみ出しがクレヨンをつかみ出すときにとてもつかみやすいんです。

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ということで、それでは描いてみましょう。
今回用意したのは、ダンボールの切れ端。そうです。普通にスーパーで無料で持ち帰れるあのダンボールです。
15センチx30センチに断裁して、表面を少しだけ400番のサンドペーパーで軽く擦りました。
そうすることでダンボールの表面に塗られている薄い表面処理剤(ロウのようなもの)がはがれて、あとでクレヨンや水をはじきにくくなります。

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今回はゴルフスイングをしている女の子を鉛筆で軽く描きました。
クレヨンの場合、ほとんど消しゴムをかけなくてもえんぴつの線が見えづらくなるのでけっこう描いてしまっても大丈夫です。

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鉛筆で描いたスケッチを元に筆ポスカでスミイレしました。以前に筆ペンを比較した際に登場しましたが、私はやはりこの腰が全く無く、筆先がすぐにボサボサになってしまうこの筆ポスカが大好きです。
もしも、どうしても鉛筆の線が気になる場合には、この時点で消しゴムをかけてください。

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ここでキットパス・ブロックの登場です。チルビーキットパスきっずと違い、本当に大まかに色を乗せてゆくような感覚で描きます。最初は背景に塗りこみ、水を付けた筆で紙にクレヨンをなじませながらどんどん描きます。

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顔のパーツや輪郭線の黒を生かしたい場所では鉄筆が役に立ちます。キットパスは本当にやわらかいので、すぐに削ることができます。この特性を利用すると、多少はみ出して塗っても、塗り終えてから簡単にキレイに修正できます。

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黙々と20分間描いてこんな感じにできあがりました。
キットパスシリーズは本当にやわらかいので、ダンボールのような凸凹が強く付いている紙でもその風合いを生かしつつ楽しむと、本当に楽しさあふれる作品を作ることができます。

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最後はいつもどおりラッカースプレーで表面保護をします。やはりクレヨンにはラッカースプレーが最強!
あとはしばらく乾燥させます。

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最後にホワイトのポスカDoでサインを入れて完成です。
今回は少しボサボサな感じに描いて光沢のあるラッカースプレーを吹いたので、仕上がりは油絵チックになりました。

さて、ここでインフォメーションです。
明日(8月28日)の正午から夕方4時まで、札幌駅のエスタ6階にある札幌ロフトのグラフィックコーナーにおいて開催している「PaintMonsterArtStudioミニアートショー」にて、ペイントモンスター・アートスタジオ所属の増田あきこがこのキットパスを使ってライブピントを行います!彼女の持つ独特のやさしさとユーモアにあふれた作品ができあがる様子をお楽しみください!

 

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