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Slim Tablet

私の講義しているデザイン学校で
Princeton社製 Slim Tabletを1週間ほどテストとしてお借りすることになりました。


▲適度な重さと、吸い付くようなゴムがタブレットを使用しているときのズレを解消しています。

タブレットそのもののデザインはシンプルで、薄さを5ミリまで押さえ、
16:9の画面比率にも対応しています。
表面のプラスチックスクリーンも適度なザラザラ感があり、なかなかいい感じです。


▲本当にほぼ四角いシンプルなデザイン。好感が持てます。

そしてこのタブレットのデザイン的に最も優れているのは、
その厚さです。最大9ミリ、入力エリアは5ミリの厚さです。
コレにより、机との段差が少ないので手首が疲れにくいようです。


▲とても薄いのに剛性は高いです。

入力用の専用ペンは持った感じがずっしりとした高級ペンのような重さがあります。
ペンホルダーもあり、ビジネスユースでプレゼン前に
ワイシャツの胸ポケットに指しておくとちょっとカッコいいかもしれません。


▲専用のペン立ても適度な重さがあり、底面のすべりは少ないので使いやすいです。

ずっしりとしたペンのホルダー部分を開いてみると、
そこには単4型の電池が1本入っています。この重さは電池だったんですね。


▲ペンそのものの重量バランスは、すこし後ろ(おおよそ6.5:3.5)にあります。

Windows Vistaに完全対応しているので
Vistaを使っている場合にはドライバのインストールが不要です。
私はXPですのでドライバをインストール。
同時に数本のバンドルソフトもインストールできます。
MAC用のドライバも同梱されています。


▲同梱されているソフトはインストール時に自分でカスタムインストールできます。

バンドルされているソフトの中でも「Power Presenter RE II」はとても面白いソフトです。
このタブレットがビジネスでのプレゼンテーションに最適化されていることが良くわかります。
画面に直接タブレットを使って文字やマーク、絵柄を描くことのできるソフトです。


▲直感的に使えるツールが並びます。※写真はバンドルソフトのFreeNoteです。

市販されているソフトも多数ありますが、バンドルソフトとしてここまで使いやすいのはすばらしいです。
もちろん、説明で描いた文字なども録画できますので、
ソフトの使い方解説などのツール開発にも良さそうです。


▲デスクトップに直接描けます。※写真はバンドルソフトのOfficeInkです。

デスクトップやソフトの上から文字や矢印など描けるのは非常に便利です。
また、黒板、ホワイトボードのモードもあり、モニターに集中しているときにそのまま他の文字や図形、グラフなどを見せれるのは便利ですね。


▲講義の時には、よくこのようなシチュエーションがあります。
こういう時には使いやすそうです。

と、ここまでは言うこと無しにすばらしいのですが、
グラフィックソフトと組み合わせて使う際にはちょっとコツがいるようです。


▲なみなみの線を描いてみました。

上の一行はそのほかの行と同じように描いたのですが、
大きなグリッドに吸着するように描画が飛んだ感じになります。
上の一行以外は全く問題なく動くのですが・・・。
ビジネス用のソフト(パワーポイントやエクセル)のを使用してのプレゼンなどでは
あまり問題にならないと思われますが、グラフィックソフトでは大きな痛手です。


▲Photoshopでイラストを描くときには画面の上部から5センチぐらいが「ペン飛び」するので、
描画エリアを下げて使うと全く問題ありません。

基本的にツール切り替えは、専用ドライバ制御によるタブレットの周りにある
ファンクションキーを併用すると便利です。
それ以外ではマウスを併用する必要がありそうです。
また、ワコムを使い慣れている方は、
ペンのお尻が消しゴムになっていないので注意が必要です。


▲慣れるとこれぐらいのモノを描くのには全く問題なく筆圧感知を使って描けます。

全体をとおして・・・。
ビジネスツールとして使用する場合にはいろいろな工夫がありとても便利。
グラフィックツールとして使用するためにはちょっと慣れが必要。

価格はかなり安いようですので、自分のデスクまわりやプレゼンの環境を
スタイリッシュにしたい方にはお勧めではないでしょうか?
ただし、グラフィックツールのヘビーユーザーにはお勧めできません。

なんとなくドライバーのアップデートで解消できそうな感じはしますが、
ペンが少々重いので、長時間描いている場合にはちょっと手首に負担がかかるようです。
またペンのお尻を消しゴムとして使えないのは、ワコムを使い慣れていると
消しゴムツールへの切り替えをキーボードもしくはファンクションキー、
またはツールボタンで行わなければならないというのは不便な感じがします。



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